キムジョンイル

キムジョンイル花は、日本の園芸学者である加茂元照が新しく育種してチュチェ77(1988)年2月、誕生日を迎える金正日総書記に贈呈した花である。

加茂元照は、時代を象徴する新品種の花を育種しようとする一念で、20余年間、心血と精力を傾注し大輪球根ベゴニアの新品種を育種した。彼は、ベゴニア科の数々の花々のうちもっとも美しく、大輪で、輝きのある深い情熱的な赤色をおびるこの花に、人類が生んだもっとも偉大な方の尊名を冠したいという自分の生涯の願いをこめて「金正日花」と命名し、チュチェ77(1988)年2月、金正日
総書記の生誕46周年に際し、満開の花とともに金正日総書記に次のような内容の手紙を贈った。

「偉大なる指導者金正日閣下に尊敬と敬意をこめて申しあげます。私は、閣下の誕生46周年をお祝い申しあげると共に、日本と朝鮮の友好と親善を念願致し私が真心こめて育種致しました球根ベゴニアをお送り申しあげます。…私の未熟な植物に、偉大であらせられる閣下のお名前を冠せることは、まことに恐縮と存じましたが、閣下の万年長寿をお祝い申しあげ、輝かしい未来の隆盛発展を念願致す心情を止めかねて、敢えて「金正日花」と命名致しました。この植物を閣下に贈呈致すことをお許し頂ければ身にあまる光栄でございます。金正日閣下の万年長寿を心からお祈り申しあげます。
1988年2月13日」

金正日花の茎は肉質であり、30~70cmの長さでまっすぐに伸びる。葉は茎の各節に非対称に付き葉柄がある。葉身は心臓形である。

雌花は3~5枚の花びらからなる一重の花であり、雄花よりずっと小さい。雄花は30~50枚の花びら(雄しべが変態したもの)からなるシャクヤク形であり、深い輝きのある赤色である。花の直径は10~25cmであり、一株から花が咲いている期間は120余日間である。金正日花の地上部は一年生であるが、根は球根の形で数十年間生きる。金正日花は比較的涼しい、半日陰の条件のもとでよく育つ。生育に適した温度は15~25℃、最低温度は10℃前後、最高温度は30℃前後である。

金正日花はチュチェ93(2004)年8月4日、国際園芸学会の認証権を委ねられた米国ベゴニア協会に新品種991号として登録された。国際園芸学会に登録された金正日花の学名は、Begonia×tuberhybrida Voss‘Kimjongilhwa,である。

金正日花は、朝鮮はもとより世界70余カ国に普及し栽培されている。

朝鮮では毎年、金正日総書記の誕生日である2月16日を迎えて盛大な金正日花祭典が行われる。

この祭典には、朝鮮人民はもとより、海外同胞と朝鮮駐在各国の外交代表部、多くの国際機構の代表部、外国の友好・連帯団体と人士が金正日花を送っている。